Interview

文系出身が医療に関わり貢献できる

Profile
2020年、新卒として総合メディカル株式会社に入社した嶋﨑 有紀さん。入社後は医療モール開発部に配属。2023年1月より営業推進開発本部にて医療モールおよび病院移転の不動産開発を担当しています。文系出身ながらも医療に携わる仕事を志した嶋﨑さんが、仕事のやりがいや大切にしている価値観を語ります。

希望の部署に配属されるも、全く予想していなかった「不動産担当」に

営業推進開発本部にて医療モールおよび病院移転の不動産開発を担当している、嶋﨑さん。新卒入社で配属されたのは、もともと自身の希望だった医療モール開発部でした。医療モール開発部とは、その名の通り、医療モール(ショッピングモールや商業ビルなどに複数のクリニックと調剤薬局が集合している施設)を開発・運営する部署。嶋崎さんが担当することになったのは、物件や用地の探索、開発、仲介など、いわゆる不動産に関わる業務でした。

嶋﨑「総合メディカルにはインターンシップでもお世話になっていたこともあり、入社が決まった当時から、医療モールの開発に興味がありました。そのため、希望の部署への配属となり『よかった!』と喜んでいたのですが、どうやら不動産を担当するらしいと。不動産のことは全然頭になかったし、就職活動の際にはどちらかというと自分からはかなり遠いと感じている業界だったので、予想外というか『まさかこの自分が?』と驚いたのが正直なところでした」

一口に「不動産担当」といっても、業務内容は多岐にわたります。医療モールに適した物件や用地を探すことから始まり、契約に至るまでの業務はもちろん、不動産業者との関係構築、医療モールに開業を希望するドクターとのマッチング、それぞれの案件のスケジュール管理まで、細かく把握しておかなければなりません。

嶋﨑「仕事を進めていく上では、『情報共有』が何より大切。営業推進本部で不動産業務に関わるメンバーは12名 ほどですが、所属部署以外にも薬局の部署や医療モール開発部、首都圏営業部といった社内をはじめ、不動産会社の方など社外の方とのやりとりも多い。そのため、情報をすばやく的確に共有することを心がけています」

情報共有やスケジュール管理の重要性については、新人時代の失敗経験から学んできたと嶋﨑さんは語ります。

嶋﨑「当社と貸主との建物賃貸借契約の際に、コミュニケーションが足らず、スケジュールの行き違いがありました。本当は1カ月後までに契約しておかないといけないところ、2〜3カ月後での契約手続きで問題ないはずと思い込んでしまっていたんです。

契約先ともしっかりコミュニケーションをとっていたはずなのに、食い違いが発生してしまい『もうダメだ。私のせいでこの案件失敗してしまう』と、非常に落ち込みました。

周りの先輩たちのサポートでなんとかことなきを得ましたが、このことが大きな教訓となり、徹底したスケジュール管理を肝に銘じるようになりました。

具体的には、日程などを電話で聞いたとしても、『このスケジュールで大丈夫ですよね?』とメールも送り、共通認識として重ねて確認し合うようにしています」
希望の部署に配属されるも、全く予想していなかった「不動産担当」に

医療従事者でなくても、医療の専門知識がなくても、貢献の形はいくつもある

嶋﨑さんの大学時代の専攻は社会学。文系出身でありながら、医療に携わる仕事に就きたいと医療系企業に絞った就職活動を行いました。なぜ、医療の分野に興味を持ち、仕事として志すようになったのでしょうか。

嶋﨑「実は私はクローン病という難病指定されている持病を持っていて、学生時代に病院にお世話になることが多かったのです。こうして仕事にする前から病院やクリニックは私にとって身近な存在で、せっかくなら自分を支えてくれた病院の先生方に何か恩返しができたらいいなと思い、医療に関わる企業に興味を持つようになりました」

医療に携わるためには、医療従事者にならないと難しいのでは──そう思いつつ情報収集を重ねていたとき、就活生向けの企業展に出展していた総合メディカルに出会います。

嶋﨑「ブースで採用担当の方に直接お話を聞いて、医療を専門に学んでいない文系の私でも、医療に関わる仕事に就くことができるのだと、あらためて気づけたのは大きな収穫でした。私でも、何かしらの形で医療に携わっていくことができるのだと」

ほかにも、製薬会社や医療機器メーカー、介護食専門の食品メーカーなども視野に入れ、就職活動していた嶋﨑さん。総合メディカルへの応募を決めた理由はどこにあったのでしょうか。

嶋﨑「興味を持って説明会に参加はしたけれど、殺伐とした緊張感のある雰囲気が苦手で応募しなかった企業もあります。総合メディカルは、1番最初の就活イベントのときから、アットホームで親しみやすい雰囲気。居心地のよさを感じていたので、安心して応募できました。

それから、面接の際に、自分の言いたいことをしっかりと伝えられたのも大きな決め手でしたね。実際のところ、他社では『こういう質問をされるだろうから、こう答えよう』と事前に作った想定問答通りの面接もありました。しかし、総合メディカルの面接は、事前に話そうと決めていたことを踏まえながらも、自然と言葉が出てきたのです。話しやすい雰囲気もあいまって、自分らしさ、素の自分を出すことができました。結果がどうなるのかドキドキしつつも、やり切った感があったのが総合メディカルに決めた理由です」
新人研修で医療知識の基礎はマスター。あとは、実践で学びを深める

新人研修で医療知識の基礎はマスター。あとは、実践で学びを深める

無事内定を得て数回のインターンを経験し、総合メディカルの一員となった嶋﨑さん。本当に、医療に関する知識や経験がなくとも無理なく働くことができるのでしょうか。

嶋﨑さん「総合メディカルに興味のある学生さんや転職活動中の方の多くは、『本当に文系でも大丈夫なのか?』と不安になるかもしれません。社会学部出身の私ももちろんそんな一人でした。しかし、結論から言うと、文系でも、医療に関する知識が入社前になくても、大丈夫です。

私自身、医療や薬局に関する知識は働き始める前にはほとんどなく、どこから手をつけたらいいのかわからない状態でしたが、業務に必要な医療の知識は、入社研修でしっかりと習得できました。基礎的な知識は十分得られるので、あとは実務を通じて覚えていけば大丈夫。実践でやってみないとわからないことも少なくありません。私も今だにわからないことだらけですが、周りの人に支えてもらいながら、一つずつスキルアップしているところです。わからないことがあっても、質問すればきちんと答えてくれる、そんな環境があるのもありがたいですね」

2023年1月、新卒で配属された医療モール開発部から営業推進開発本部へと異動になった嶋崎さん。不動産担当として、さらなる成長が期待されています。

嶋﨑「これまで同様に医療モールの開発に関わる不動産業務の担当であるのは変わらないのですが、これまで注力しきれていなかった、病院移転に関わる不動産業務にも積極的に取り組んでいくことになり、医療モールと病院移転のふたつに関わる不動産業務を担当していくことになります」

不動産という新たな強みを生かし、医療をサポートしていくのが私のミッション

担当業務が増え、ますます活躍が期待される嶋崎さんですが、不動産業務を通じて、医療に携わる今の仕事の「やりがい」について、こう語ってくれました。

嶋﨑さん「医療モールができることは、その周辺地域に暮らす方々にとってより良い医療を提供するきっかけになると思うのです。そういう場所を作り出すお手伝いができること、また物件として形が残り、さらに発展していく可能性があること、そこが不動産業務の大きな魅力だと思います。

『ここを自分が作ったんだ』と実感できる場所があるのは嬉しいことです。病院移転に関しても、不動産を通じてドクターをサポートし、ドクターがより良い医療を提供できれば、間接的ではありますが、医療に貢献できると考えています」

もともと不動産には興味がなかったはずの嶋﨑さんですが、会社の資格取得制度を活用し、今では宅地建物取引士の資格も取得しました。

嶋﨑さん「もともと全く興味のなかった不動産ですが、今ではどっぷりと浸かっていて、だんだんと面白さも感じるようになってきました。たとえば、学生時代は、町を歩いていてもただ目的地に向かって歩いているだけ。どこに何があるか全く気にも掛けませんでした。しかし、『ここにこれがあるから、どう人が流れていく』など、町に対する見方が変わりましたし、町の特徴も何となくですがわかるようになってきて、世界が広がり、面白いなと実感しています。

また、ドクターは医療のプロですが、不動産の知識はお持ちでないことがほとんどです。だからこそ、ドクターにとって不利にならない、より良い契約ができるようにいつも心がけていますね。『不動産のことはお任せします』と信頼して任せてくださる方も多いので、その信頼にしっかりとお応えしたい。不動産のことなら何でも安心して任せられる、相談できる存在になりたいです」

医療従事者でなくても、医療の専門知識を持った宅建士という自分の強みを活かし、医療に貢献していく道を選んだ嶋﨑さん。間接的であっても医療に関わり、医療をより良く変えていくことができる。医療に興味があり医療に関わっていくことで人や地域に貢献していきたい──同じ志を持った仲間とともに取り組む嶋崎さんの挑戦はまだまだ続きます。
不動産という新たな強みを生かし、医療をサポートしていくのが私のミッション
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