薬剤師資格と経験を活かしながらキャリアチェンジ──人財採用に携わる採用担当者の想い

Nemoto Yuki
2017年入社 #採用部 #育休復帰 #新たな挑戦

2017年、総合メディカルグループ株式会社(以下、総合メディカル)に入社した根本 夕希さん。薬剤師として薬局勤務の後、念願の採用部へ異動。途中、育児休暇も取得し、採用広報・新卒薬剤師担当として活躍する根本さんが、入社の決め手や仕事のやりがい、大切にしている価値観や今後の展望を語ります。

  • 薬剤師から採用担当へとキャリアチェンジ。会社の魅力をリアルに伝えたい

    • 根本さんは現在、本社の採用部に所属し「採用広報」の業務に携わるかたわらで、新卒薬剤師採用の採用担当者としても活躍しています。
      Webサイトや動画制作経験を持つメンバーと共に、動画の企画から編集まで手掛けるほか、SNS運用も担当するなど、メインの採用広報業務は多岐にわたります。

      「以前は学生さんと顔を合わせて直接『総合メディカルの魅力』を伝えていましたが、コロナ禍によりオンラインでの活動にシフト。だからこそ、情報をより視覚的に見せる必要性が出てきました。そこで、学生さん向けに会社の紹介動画を作ってみたところ好評価をいただけたことから、さらに注力することになったのです」

    • 動画を通じて、総合メディカルの文化や雰囲気をできるだけリアルに学生さんに伝えていくことが、ミッションの1つだと根本さんは語ります。

      「総合メディカルの大きな特徴の1つが、社員育成制度の充実。社内研修プログラムや制度をうまく活用しながらスキルや学びを高めるなど、自ら成長しようと努力している人が大勢います。そんな社内で活躍している人たちの姿を、動画で伝えていきたいと考えています」

    • また、根本さんがやりがいを持って取り組んでいるもう1つの業務は、新卒の薬剤師採用です。

      「採用広報との兼務になるのですが、東京・大阪・福岡の3拠点にそれぞれ担当者がおり、10名ほどのチームで担当しています。総合メディカルでは今年から、学生さんに就職活動前に意識してほしいことを知っていただくために『キャリア形成スタートアップセミナー』を開催しています。

      6月から1DAYの仕事体験会を開催する予定です。その中で今年から始まったセミナーは私が中心となって企画・実施しました。このセミナーは、育児休業中に何かスキルを身につけたいと思い受講した『キャリアコンサルタント養成講座』で学んだことを活かし作成したもので、学生さんが『どんなマインドで就職活動に挑めばいいのか』などを学べるものになればと思い考案しました。これから就職活動を始める学生さんに向けての就活ハウツーのような内容です。

      当社の採用はただ必要な人数を採用すればよいというわけではありません。総合メディカルの価値観と学生さんの価値観がマッチしているかどうかを非常に大切にしています。入社後に『こんなはずではなかった』と後悔したり、ギャップを感じたりすることなく、ミスマッチが起こらないようにと採用担当者それぞれが注力しています」

  • 「何がしたいのか?」を明確にしたい──自分らしいキャリアを描く日々

    • 根本さんが大切にしているのは、「自分自身がどうありたいのか?」という軸を学生さんがしっかり持てるような支援を行うことです。

      「入社後、さまざまなキャリアステージが用意されているのも総合メディカルの特徴。たとえば、薬剤師として勤務するにしても、大きく2つのキャリアプランがあります。薬局の運営やスタッフを束ねる薬局長をめざすのはもちろん、社内認定制度である『専門薬剤師』としてより専門性の高いスキルを持った薬剤師をめざすことも可能です」

    • 総合メディカルには、薬剤師職として入社・薬局勤務を経て、本部職に異動する人も少なくありません。

      「社外の薬剤師に向けた研修や、医師のキャリア・開業支援に携わる人もいます。薬剤師としての知識や経験を活かしながら、それぞれの興味や特性に合わせた働き方をめざすことができるので、『自分が何をしたいのか?』を意識しつつ、自分のキャリアを歩んでいる人が多いのです」

    • 学生のうちから「これがやりたい」とはっきり決まっていなくても、今の医療に対し、変えていきたい、どうにかしたいという前向きな気持ちや、入社後いろんなキャリアで経験を積みたいという、ワクワク感を持っているかどうかが大切だと根本さんは語ります。

      「私自身、学生時代に薬学部への進学を決めたとき、将来のキャリアや仕事へのやりがいなど具体的なことはまだ考えていませんでした。医療業界はとくに世の中に求められ、仕事がなくなることもないだろうと、化学が得意だったこともあり、薬学部を選んだのです。

      そして大学時代にアルバイトで接客業などを経験する中で、お客様よりも一緒に働く社員さんたちに『ありがとう』と言ってもらえることに強いやりがいを感じることに気づきました。自分の軸が明確になったところで、薬局以外も含めて薬剤師の知識を活かして働く場がないか調べていくうちに、医療に関わる企業の本部に勤めるという働き方を見つけたのです」

    • インターンシップをきっかけに、根本さんは総合メディカルと出会います。

      「当時の採用担当者と話したとき、ただ『総合メディカルがいいよ』というのではなく、私の価値観を掘り下げ、きちんと寄り添ってくれたのが非常に印象的でした。『あなただったら研究職とかが合うかもね』など、たとえ自社の採用につながらないアドバイスでも学生一人ひとりの思考やキャリアに合わせて話されていたんです。

      個人の考えを尊重・受け入れてくれる実感が得られたのも、大きかったです。『医療全体を支える』という経営方針にも共感でき、さらに本部勤務のチャンスが多く、自分の価値観に合うと感じたのが総合メディカル入社の決め手でした。当時の採用部の方が支援してくれたように、私も関わった学生が納得のいく就職活動ができるような支援をしていきたいと思っています」

  • やりたいこととできること、バランスをとる大切さがある

    • 入社後1年間の薬局勤務を経て、根本さんは『自己申告制度』を活用し、入社2年目の4月から念願の採用部へと異動しました。

      「実は入社前の面接のときからずっと採用の仕事に興味があると伝え続けていたのです。もちろん、入社が決まってからは、薬剤師として長く薬局で働く覚悟もできていましたし、配属先の薬局長がとても尊敬できる方だったこともあって、ここで薬剤師として働きながら『頑張っている皆さんの役に立ちたい』と思っていました。異動はいつかできたらいいなくらいの感覚でした」

    • 薬局勤務を経験したことで、現場で働く社員さんたちが困っている人員補充などでサポートしたいとより強く思うようになったと言います。

      「私は『自己申告制度』を利用しての異動でしたが、総合メディカルには『社内公募制度』もあります。これは、人財が必要な部署で公募をし、興味を持った人が応募する制度です。公募があったときに自ら手を挙げられるように、チャンスが来たときに動けるように、やはり『自分がどうしたいのか?』をきちんと持っていることが非常に大切ではないかと考えています」

    • 薬局での勤務経験があるからこそ、研修や実務の内容・医師との連携についてなど、採用活動で学生さんに臨場感を持って話せることにつながり、1年間の勤務で得た経験は根本さんにとってかけがえのない大きなものになりました。

      その後、2021年4月から1年10カ月の出産・育児休暇を取得。2023年2月に職場復職しました。出産育児休暇を経て、仕事への向き合い方が変わる人もいますが、むしろ根本さんは変えたくない気持ちが強かったと語ります。

      「時間に制約のある時短勤務では対応しきれない部分は出てくると思いますが、それでもやりたい仕事がたくさんある!という想いで復帰しました。でも、やりたいこととできること、依頼されることの3つをうまく回せなくなってしまったのです。

      復帰直後は、そんな気持ちと現実的にできる仕事とのギャップに焦りを感じ、頑張りすぎてしまっていました。その状況を自分でも良くないなと思いましたし、上司からも『そんなに焦らなくていいよ』と言われ、バランスをとる必要があると気づきました」

  • 一人ひとりが生き生き働けるように──採用担当ならではのサポートを推進

    • そんな根本さんの状況を現在の上司が理解して、組織の課題と根本さんのできることを評価しながら、優先順位をつけてくれたと言います。

      「私の働き方や役割について上司からチームのスタッフに直接話してくれたおかげで、スムーズに仕事の配分や進め方を変えることができました。今、私ができることをしっかりと見てくれていると実感できましたし、優先順位の高い採用広報に関わることで私自身一層頑張ろうという気持ちがわきました」

    • また、根本さんは、働き方のロールモデルにしている方がいると言います。

      「大学の先輩で、薬剤師として薬局長を経てから採用部へと異動され、出産後子育てをしつつ、採用現場で活躍している方がいて、まさに私の『ロールモデル』です。プライベートと採用担当者としての仕事を両立できているのが学生時代の私にはすごく印象的で、この方みたいに働きたいと思って入社しました」

    • 働き方をあらためて見直し、理想的な働き方に向けてまい進している根本さんは今、総合メディカルでの展望をこのように描いています。

      「総合メディカルの魅力やポリシーを、動画を活用して広く伝えていくことは、会社のブランディングにもつながることなので、より積極的に注力していきたいです。

      まずは、採用広報の土台をしっかりと作って、メンバー誰もが運用できるスタイルを確立したいと思っています。薬剤師新卒採用の面では、ミスマッチや入社後のギャップによる退社が起こらないように、採用時はもちろん、入社後のフォローアップもしっかりやっていかなければなりません。

      具体的には、2023年1月から3月まで『キャリアコンサルタント養成講座』を受講し、7月の試験に向けて取り組んでいるところです。資格を取得できたら、採用活動に限らず、社内の各所にいるキャリアコンサルタントの方々と連携して、将来的には人財開発や育成にも関わっていきたいと考えています」

    • 「自分が何をしたいのか?」それぞれが主体性を持って仕事に取り組めるように──総合メディカルに入社した一人ひとりが生き生きと自分のキャリアを歩んでいけるよう、根本さんの挑戦は今後も続きます。