「医師の声」からそうごう薬局は
生まれました。
わたしたちの強みは
「医師・医療機関との信頼関係」です
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わたしたちが大切にしていること
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- 医薬連携
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地域住民のファーストアクセスとなる
「みんなの健康ステーション」かかりつけ薬剤師・薬局
わたしたちが大切にしていること
総合メディカルは経営理念である「わたしたちの誓い」「社是・社訓」を大切にしています。
「わたしたちの誓い」は社員が⼼から仕事に燃え、天職と確信し価値⾼い⼈⽣を送るための社員の⽣き⽅です。
社是は「会社の使命」を表しています。社是にある「よい医療」とは、最適な環境のもと、その人らしさを支えあうことです。医療の受け手と担い手、それを取り巻く地域社会、皆がお互いの想いや背景を理解・共感し、信頼・尊重することを大切にしています。
そうごう薬局では薬剤師と薬局事務スタッフが協力して、地域に根ざした薬局づくりをしています。
コロナ禍により、外部環境が大きく変化し、薬局においてもピッキングマシーンの導入などの機械化に続き、オンライン服薬指導、さらには電子処方せんなどICT化も加速しています。
そこで、南部九州運営部薬局事務スタッフのタスクメンバーにおいて、「次世代薬局における薬局事務スタッフの役割とは何か、薬局事務スタッフに求められる対人業務とは何か」を考え、地域住⺠の健康⽀援を目的として、2つの取り組みを⾏いました。
①多職種連携への取り組み
薬局だからこそできることを念頭におきながら、県庁、市役所、地域包括支援センターなどを訪れ多職種連携を実施。
②地域特性を活かした健康支援
来局者の特性を活かした“健康応援コーナー”を設置し、OTCの商品選定・陳列および声かけ、購入後のフォローを実施。
薬剤師がより対人業務に注力し
「よい医療」を提供するために
安心して働ける環境設備を整えています。
システムの導⼊を進め、安⼼安全に働ける環境を⽤意しています。
高齢化の進展により服薬支援の一つとして一包化のニーズが高まる中、より正確かつ効率的に監査を行うことが求められます。画像認識技術を用いて薬剤の種類と数量を判定できる一包化監査システムの導入により、薬剤師の監査業務に割く時間が約36%削減されます。対物業務を効率化することで、より重要性の高い「対人業務」に時間をかけることが可能となりました。
薬剤師業務が対物業務から対人業務に変わっていく中で時間の効率化が1つの課題として挙げられます。そうごう薬局では「Musubi」の導入により対物業務時間の削減と対人業務の質の向上が可能となりました。
1.服薬指導を行いながら薬歴の作成
2.持ち運びできる
3.患者情報に基づいた服薬指導内容
(健康アドバイスなど)の提案
4.店舗間情報共有が可能
「ヘルスケア手帳」は、患者さんが、待ち時間なしでお薬を受け取れるスマート薬局機能もついた電子版お薬手帳です。処方せんの撮影、送付から、受付、お薬準備完了の確認まで無料のスマートフォンアプリで行えます。
その他にも薬剤師の飲み合わせチェックや服用タイミングをアラームでお知らせする「服用アラーム」やご家族のお薬情報も管理することが可能。
社内認定の専門薬剤師制度があり、7領域から自分が深めたい専門性を選択できます。
選べる7領域
- がん
- 糖尿病
- 小児
- 在宅
- 腎臓
- HIV
- プライマリケア
総合メディカルのベース
=「医薬連携」で目指す医療
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医師に共有すべき患者情報を薬学的知見を添えて、医療機関に年間142,000件のフィードバックをしています。
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患者さんが最適な薬剤による治療を行えるよう、薬学的根拠に基づいた提案をしています。
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多剤併用による有害事象リスクの増加、服薬過誤、アドヒアランスの低下を防ぐために、患者さんの生活背景に寄り添いながら薬の一元的な管理を行います。
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薬剤師が介入し処方変更が行われた事例を収集、共有するシステムを構築しています。年間30,729件(2020年度)の豊富な実績により、薬学的判断の際のサポートをしています。
『医師・医療機関との信頼関係』でつくる
専門医療機関連携薬局
高度な知識を有した薬剤師が、継続的な薬物治療に関与することによってアドヒアランス・QOLの向上を目指します。
合同研修会や指導内容の共通化、レジメン公開、情報共有ツールの作成など病院との薬薬連携を実施しています。薬薬連携を進めることで、より安心してがん患者応対を行うことができるようになりました。今後も、個々の患者さんに対してさらにきめ細やかなフォローをおこなえるよう連携を進めて参ります。
応対する薬剤師の経験により患者情報収集・応対内容に差が生じないよう応対手順の開発に着手し、来局時に情報収集し、評価するための項目や目的をまとめた補助ツールを作成しています。応対手順の導入後は、疑義照会の件数も増えるなど、薬局におけるがん患者応対の質の向上を実感しています。
心理面、治療面、生活面などの患者さんが抱える様々な悩みを聞き、患者さんの気持ちに寄り添い、不安や疑問を解消する場として「がん対話カフェ」を開催しています(計73回開催)。薬学的なことに限らず、対話を通じて「こころのケア」をおこない、患者さんやご家族の人生に関わっています。
育成目標 | 50名の外来がん治療専門薬剤師の育成 |
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受講期間 | 2年間 |
プログラム概要 | 外来がん治療専門薬剤師によるOJT、外来がん治療専門薬剤師資格取得への支援、関連学会への参加、病院連携研修の受講 |
受講後の活躍 | 専門医療機関連携薬局(もしくは認定申請予定薬局)に配属し、専門医療機関連携薬局の認定取得の推進および医療機関と連携したがん患者ケアの中核を担う人材 |
そうごう薬局 天神中央店 主任専門薬剤師(がん)
「外来がん治療専門薬剤師」を取得
がん患者さんを主に担当する「がんチーム」の一員として、日々患者ケアの質を磨いています。かかりつけ患者さんの「不」を取り除き、ほっとした顔を見られたときにやりがいを感じますね。また、外来がん治療専門薬剤師として学会参加や発表、社内研修での講義などをさせていただくこともあります。学術的な活動の準備は非常に大変ですが、やり遂げた時の達成感は格別です。
認定取得に際して、「患者さんにその時点で最高の医療を提供する」という目的を忘れず、専門性や職能を日々研鑽することを意識していました。外来がん治療専門薬剤師は、症例提出やがん領域の講習や研修への参加を求められます。決して簡単ではない資格ですが、資格を取ることを目標にするのではなく、資格を取った先で自分がどのように地域貢献をしていくかを大事にしていきたいと考えています。今後は地域薬学ケア専門薬剤師(がん)の取得を目指し、患者さんのために何ができるかを追求していきます。
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そうごう薬局 マチノマ大森店
薬剤師と管理栄養士が協力してイベントを開催しています。店舗が入っている商業施設内のオープンキッチンやラウンジを使用して、管理栄養士監修のレシピの配布や試食、調理見学などを行い、食生活改善に向けたコツを体感してもらいます。薬剤師や血圧管理や食事療法に関する生活指導を実施しています。
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そうごう薬局 町田薬師台店
医療モール内の医療機関・施設と連携して認知症患者さん、そのご家族、介護職員、近隣住民を集めてのイベントを実施。各施設が毎月交代で講演をしています。講演後には、医師、薬剤師、歯科医師、介護士、柔道整復師など各施設スタッフから成る『おはなぽっぽバンド』が伴奏をして、参加者の皆さんと合唱しました。各イベント100人程度の方に参加いただいています。
また、応需先医療機関と連携してオンライン服薬指導も実施しております。画面上で患者さんと顔を合わせ服薬指導をし、クロネコヤマトシステムと連携して服薬指導後に医薬品を郵送しています。外出することなく治療が受けられるシステムとなっています。 -
そうごう薬局 安来社日店
年齢を重ねても何らかの役割を持って生き生きと暮らしていけるような地域づくりを目指し、町の人が気軽に立ち寄れるスペース“ふらっとステーション安来”を同地区の畠先生医師筆頭に設立。簡単な工事、修理、草刈から掃除など、日常の手助けを行います。
そこで活躍するボランティア団体が“オズの会”です。オズの会は町の人たちの新しい繋がりをつくる場として様々なイベントを行っています。その中で医療班として薬剤師と医師が地域向けに健康イベントを行っています。この取り組みによって安来市の町の人たちの輪が繋がることを期待しています。
総合メディカルでは在宅医療にも力をいれており、90%以上の店舗で取り組んでいます。
グループ薬局である「みよの台薬局」は早くから在宅医療に取り組んでおり、在宅医療のパイオニア的存在です。「みよの台薬局」の高い技術とノウハウを総合メディカルグループ全体で共有し、患者さんへよりよい医療を提供しています。
在宅医療実施件数20万件/年
(約9割の店舗で実施)
クリーンベンチ100店舗以上
癌終末期をカバーする麻薬を在庫
一部店舗で在宅専属のドライバーを配置
東京南ブロック 主任専門薬剤師(在宅)
在宅医療の取り組み
以前は徳島県の店舗で勤務しており、在宅訪問も行っていましたが、自分の能力では患者さんにより良いケアは提供できないと感じることがありました。在宅医療には、医療だけでなく介護・福祉・行政の理解や連携が必要と感じ、より深く学ぶために在宅専門薬剤師を目指しました。それに伴い、地域に必要とされる資格、ケアマネ、防災士、認知症ケア専門士の資格も取得しました。
徳島県の店舗で勤務していた際は、月60件前後の在宅訪問件数を実施していましたが、在宅医療にかかわる薬剤師としてさらなる研鑽を積みたいと思い、在宅専任で活躍できる公募に応募しました。現在は東京南ブロックの在宅訪問を担当しています。また、社内学術大会発表・社外学会への参加・地域各種講演会(地域連携事業、学校薬剤師、地域ケア会議、お薬出前相談会、薬剤師会) ・人財育成(薬学的評価、症例報告、論述課題、臨床研究)など幅広く活動しています。
育成目標 | 200名の修了者を育成 |
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受講期間 | 1年間 |
受講後の活躍 | 在宅医療を通じた医療・介護連携を専門でおこない、社会貢献および地域の信頼に応える薬剤師の育成を目的として老年薬学認定薬剤師の取得を目指す |
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基本知識の習得
推奨書籍により介護保険・多職種連携・社会資源などの知識を習得します。
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講義/グループワーク/演習(LIVE)
リアルタイムでの講義のほか、実践力向上のためのグループワークや事例検討・ロールプレイ演習を繰り返し実施します。
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各職種による講演(LIVE)
リアルタイムで他職の講演を聞き、多職種連携への理解を深めます。
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メンター制度・仲間づくり
経験豊富な薬剤師からメンタリングを受けることができます。
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無菌調製の手技演習(集合研修)
外部研修施設を利用し、医薬品適正使用のためのトレーニングを実施します。
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双方向コミュニケーション
教育プラットフォーム(UMU)を利用し、長文でのディスカッション、投稿へのコメント、アンケート機能やいいね!機能を用いて、受講者同士で学び合います。
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STEP 01社内認定専門薬剤師
まずは社内の認定専門薬剤師を目指します。また、総合メディカルでは糖尿病療養指導士資格を50人が取得しています。最適な療養指導を行うことができる、糖尿病の臨床における生活指導のエキスパートです。
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STEP 02糖尿病薬物療法履修薬剤師資格
『日本くすりと糖尿病学会』の資格で、薬剤師歴5年以上であること、学会が示す修得単位30単位以上で申請できます。糖尿病治療の基本的知識を技能を継続して自己研鑽し、長期的視野に立った患者の薬学的ケアに貢献します。
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STEP 03糖尿病薬物療法認定薬剤師資格
『日本くすりと糖尿病学会』により認定される専門資格です。薬物療法に関して高度で専門的な知識・技能を有し、医師の糖尿病治療に対するパートナーとして、質の高い医療・教育・研究を行います。
そうごう薬局 天神中央店 主任専門薬剤師(糖尿病)
2016年から開始された「糖尿病薬物療法認定薬剤師」を取得
社内活動としては、ブロック研修の企画運営や、症例検討会を実施しています。今後は『くすりと糖尿病学会』の講習会のファシリテーターなどを目指し、薬剤師育成の面で学会に貢献していきたいと思っています。外部活動として、福岡市薬剤師会の会員などへ糖尿病専門の6回シリーズの研修会を企画・運営しています。そのうちの1回は注射製剤・自己血糖測定器の手技などの講習会です。
資格があることで信頼・信用に繋がると考えています。糖尿病は研究がし尽されているので学会発表が大変でした。試験では、介入した10症例の提出が必要なのですが、専門薬剤師としての活動を評価されるという不安がありました。提出後、審査を通過した時は「これまで追求してきた患者ケアが認められた」と自信に繋がりました。今後は『くすりと糖尿病学会』の講習会のファシリテーターなどを目指し、薬剤師育成の面で学会に貢献していきたいと思っています。
店舗やブロックでの 取り組み |
日糖協カードシステムのリーフレットの定期配布、オーラルフレイル防止の取り組み等 ブロック内にて糖尿病に関する研修を企画・実施 ブロック内専門薬剤師育成コースを企画・実施 社内研修講師(PLUS・専門薬剤師が教える薬物治療シリーズ) 自店舗における低血糖リスク患者のオーディット 糖尿病非専門医との糖尿病連携手帳を利用した連携 インスリン製剤使用患者への手技確認に関する取り組み |
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学術活動 |
学会発表(口頭,ポスター) 学会におけるシンポジスト 社内外調査研究への参画 (NphAプロジェクト,福岡市薬剤師会トレーシングレポートについての研究,糖尿病領域専門薬剤師研修会アンケート調査,高齢者がん診療指針策定に必要な基盤整備に関する研究) |
糖尿病分野に おける委員 |
福岡糖尿病療養指導士認定会更新講習委員 福岡4地区合同糖尿病を語る会世話人 福岡糖尿病領域薬剤師養成研修会委員 糖尿病領域専門薬剤師研修会 役員 |
社外地区における 研修の企画運営・講師 |
地域薬剤師会,社会福祉協議会における研修講師 服薬情報提供書の活用に関する研修会 企画・運営 |
地域住民の健康づくりを支える
健康サポート薬局
地域住民のかかりつけ薬剤師・薬局の役割を果たすことで健康・予防に関する取り組みを拡大し、質の高い薬局づくりを目指します。
健康サポート薬局は、医薬品などに関するアドバイスや健康相談、他職種連携をはじめとする取り組みなど、厚生労働大臣が定める一定の基準に適合し、届出の受理を経たうえで、健康サポート薬局であることを表示できます。「みんなの健康ステーション」として地域に根ざした薬局づくり、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能強化に向けた取り組みを積極的に推進しています。お薬や健康に関する相談会などのイベントを実施し、地域住民の健康維持・増進を積極的に支援しています。
健康イベント(年間)4,000件以上
来場者数(年間)50,000人以上
※コロナ禍前の実績
健康サポート薬局を支えているのはかかりつけ薬剤師です。かかりつけ薬剤師は、幼少期や未病の段階から長期的に関わることで患者さんの一番の寄り添える存在になることです。
毎年アンケートを実施しており患者さんからの満足度も高く、患者さんからの声を実際に聴くことで薬剤師のやりがいに繋がっています。
患者様の声
毎回同じ薬剤師さんが担当してくれることで自分の経過を知ってもらってる安心感があります
担当制なので相談しやすく、相談する回数や時間が増えたように感じます。
セルフメディケーションに欠かせない取り組みが健康イベントとOTCトリアージです。トリアージは健康相談やOTC医薬品を求めに来られた患者さんに対して薬剤師が症状などの詳細をヒアリングし、適正なOTCを選択、または必要に応じて受診勧奨を行うことで、健康・未病の方も来局しやすい薬局を目指します。
また、薬局でのトリアージ業務における適切な対処法の習得を目的として、実践的なe-ラーニングによる研修プログラムや「健康サポート薬局機能向上研修」を実施し、セルフメディケーションへの対応能力の高い薬剤師の育成を行っています。
OCT取り扱い店舗100%
PB商品27種類
そうごう薬局が開発したオリジナル商品(サプリメントや健康食品)を店舗やネット上で販売。多くのものの開発に薬剤師が関わっています。
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ファーマシーフォーラム
社内の学術発表会を20年前から実施しており、薬剤師の専門性強化を行っております。
優秀者は外部の学会発表にも参加しています。2021年度はコロナ禍の状況も踏まえ、WEB開催いたしました。
【最優秀賞演題】
・薬局におけるレニンアンジオテンシン系阻害薬、利尿剤、NSAIDsの3剤併用(Triple Whammy)に関するNSAIDsの使用実態調査
・抗悪性腫瘍薬に対するツールを用いた服薬フォローアップ
~副作用の早期発見・早期対応を目指して~ -
執筆活動
専門薬剤師の薬物治療や取り組み(がん対話カフェや病院薬剤部との薬薬連携)についての実績や学会発表内容を情報誌などに取り上げられています。
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