【キャリアアップ】薬剤師経験を活かし現場と本部をつなぐ経営戦略部の女性チーフ

Kamoshita Akiko
2018年入社 #社内公募 #経営戦略グループ #現場視点の大切さ

2018年に、キャリア採用で総合メディカル株式会社(以下、総合メディカル)に入社した鴨下 晶子さん。経営戦略グループのチーフとして活躍する鴨下さんが現在の業務内容、これまでの歩みと入社の決め手、価値観に大きな影響を与えた「世界一周バックパックの旅」、仕事のやりがいや魅力と今後のビジョンまで語ります。

    • 鴨下さんは2018年、総合メディカル株式会社に入社しました。

      鴨下 「入社後は薬局で薬剤師として3年間勤務した後、社内公募で経営戦略部に異動しました。現在は、経営戦略部の経営戦略グループと財務戦略グループを兼務しています」

    • 経営戦略グループの業務は、多岐にわたります。

      鴨下 「経営戦略グループは、事業計画や中長期経営計画の策定、予実管理、分析業務、経営会議の資料作成、運営などの業務を担っています。中でもメインとなるのは、事業計画の策定です。各部門・各部署が立てた計画を集計し、中長期計画に照らして各部署と協議・検討を繰り返して、会社全体の計画を作り上げます。

      また、総合メディカルは現在、再上場をめざしているさなか。私は経営戦略グループのチーフという立場から、再上場に向けた経営戦略の検討や、社内体制の整備にも携わっています」

    • 鴨下さんが業務において大切にしているのは、「現場の目線を忘れないこと」です。

      鴨下 「会社の売り上げが立つのは、現場のみなさんのおかげです。会社としてはもちろん、積極的に売り上げを立てたい。その想いを汲んだ上で『いかに現場に負担のない形で、売り上げを立てる戦略を立案できるか』ということをいつも意識しています」

    • そのように意識できるのは、現場にいた経験が大きいから、と鴨下さんは語ります。

      鴨下 「私は薬剤師・薬局長として薬局の現場を経験してきたため、『100円の売り上げを立てる大変さ』や『処方箋を1枚増やす大変さ』は身をもって知っています。ですから、一見理想的な計画・目標についても、『できる/できない』を現実的な目線からシビアに判断するようにしています。

      実際に、そういった点で助言を求められることもありますし、貢献できている部分もあると考えています。今後も、現場の人がやる気になる戦略を立てることを忘れずにいたいです」

  • 入社の決め手は⁉ー幅広いキャリアの選択肢ー

    • 鴨下さんは前職で、ベンチャーの広告会社に勤務していました。

      鴨下 「薬学部で学び、薬剤師免許取得後の2018年に、ベンチャーの広告会社に入社半年ほど勤務しました。電子おくすり手帳着手の構想があったことが、入社理由でした。日本でも海外のように薬剤師がもっと頼られる存在になったら良いな、と私自身が考えていた課題感と一致しており、電子おくすり手帳がそのきっかけになるのではと思い入社しました。

      しかし、会社の方針転換により事業の構想自体がなくなってしまったのです。その後、アフィリエイト分野での勤務となりましたが、やはり薬剤師として働きたいという想いが強く、転職を決意しました」

    • 転職活動を通じて、鴨下さんは総合メディカル株式会社と出会います。

      鴨下 「さまざまな企業を受けましたが、総合メディカルは“職種の幅広さ"が印象的でした。現在の私のように、薬剤師から経営戦略部へ行った方や、人事部・本社へ行った方など、さまざまな実例を挙げて詳しく丁寧に説明していただいたのが良かったですね。将来のキャリアビジョンが見えやすかったことが決め手になり、入社を決意しました」

    • 入社後、薬剤師として薬局勤務する中でステップアップの気持ちが強くなっていったと言います。

      鴨下 「総合メディカルでの、薬剤師のキャリアアップのパターンは主に2つあります。1つは専門薬剤師として職能を高めていくパターン、もう1つは薬局長・ブロック長になるなど経営・運営方面の職能を高めるパターンです。私は薬剤師として2年ほど働くうちに、後者のキャリアアップをめざしたい気持ちが強くなりました。

      そして、ちょうどそのタイミングでブロック長から『薬局長をやらないか』と声をかけていただき、薬局長をめざすことにしたのです」

    • 無事に薬局長へと昇格した鴨下さんは、さらに半年後に社内公募に挑戦しました。

      鴨下 「入社した2018年11月から2021年6月にかけて、総合メディカルの3つの薬局に勤務し、2020年12月に薬局長へ昇格しました。さらに、2021年7月には社内公募に応募して、現在の経営戦略グループへ異動します。前職の頃から、薬剤師資格を活かして薬剤師以外のこともしてみたいという気持ちが強かったので、それが叶う道への第一歩となったと思います」

  • 「私のミッション」各部署・現場との“架け橋”になる

    • 本社の経営戦略グループへ異動し、2023年で3年目を迎える鴨下さんには、印象に残るエピソードがあります。

      鴨下 「総合メディカルは地域の方々が住み慣れた街で、安心して暮らし続けられるように、医療・介護・健康・予防・生活支援など、世代をつなぐ地域のコミュニケーション拠点となる医療モールづくりを推進しています。

      ただし、各部署の協力・連携体制にはまだ万全ではない部分がありました。同じタイミングで異動してきた薬剤師の方とも『これはもったいないよね』という話になり、その結果、部署をまたいだミーティングを提案しました」

    • ミーティングの結果は、好感触でした。

      鴨下 「各部門のトップの方々を交えて話し合い、部署を超えてさらに協力・連携してゆくというコンセンサスを得ることができました。深い次元で話ができましたし、それが現在の事業計画にもつながっているので、良いミーティングだったと考えてます」

    • 部署間の架け橋となった鴨下さんは、現場の先輩・後輩との定期的なコミュニケーションも忘れません。

      鴨下 「異動後も、現場のメンバーや先輩・後輩と交流の場を作るようにしています。現場目線を忘れないためにも、大切な時間ですね。基本的には食事を共にしての交流などが主ですが、薬剤師の先輩として後輩から相談を受けたり、現場目線の意見を聞いたりすることもあります。

      逆に、本部の目標設定や指示の意図が現場に伝わっていないケースもあるので、交流の中で自然と自分から説明して理解を仰いだりもしていますね。たとえば、総合メディカルでは少し前に人事制度改定があり、なぜそれが必要だったのかという声も周りからはあったので『IPO(再上場 )に向けた取り組みの一環だよ』と説明しました」

    • 経営戦略部の業務は、現場とは異なる大変さはあるものの、大きな魅力とやりがいを感じていると言う鴨下さん。

      鴨下 「本社にいると、トップのみなさんがどんなことを考えて戦略立案や指示されているのかがわかります。現場にいるとなかなか見えない大きな視点から物事を見ることができるので、非常に勉強になりますし、その点は大きな魅力です。

      同時に、戦略立案や指示に基づいて数字を組み立て、売り上げが達成できたかどうか分析するのもおもしろいですし、やりがいにもなっていますね」

  • 点と点をつなぎ、思い描く未来──「自分で考えて動ける方」と共に挑戦を続けたい

    • 仕事に魅力とやりがいを感じつつ、鴨下さんは総合メディカルでの未来をこのように思い描いています。

      鴨下「今後も現場目線を忘れず、しっかりとステップアップしていきたいですね。私は学生時代、バックパックで世界を旅したことがあります。そこでの経験を通して『一見すると全く関係のない、今までのさまざまな点と点が線になって、人生ができているのだ』と強く感じました。同時に『自分が行きたい線の先をめざして点を作らないと、人生はうまくつながらないんだ』とも思ったんです。

      ですから、今できることというよりは『やらなければいけないことを、点にしないといけない』という意識はずっと持ち続けています。総合メディカルという場所で私がしておくべきこと、貢献できることは常に考えていますね」

    • 鴨下さんは現在、総合メディカル株式会社が再上場という「点」につながるよう、尽力しています。

      鴨下 「再上場に向けた事業計画の立案や、体制整備は、今後もみなさんと積極的に進めたい。再上場に向けて何が必要かという意識は、現場まで完全に共有されているわけではないので、細やかなフォローが重要だとも感じています。

      会社からただ『これをやってください』と渡すだけでなく、なぜ再上場するのか、再上場することで何をめざすのかといったことを丁寧に説明しない限り、現場から協力は得られません。ですから、現場や部門のみなさんにしっかりとお伝えしていきたいですね」

    • 再上場に向かう今こそ自分で考えて動けることが重要だ、と鴨下さんは語ります。

      鴨下 「自分で考えて行動に移すことは簡単ではありませんが、総合メディカルには社員の考えを聞き、取り入れてくれる環境があります。ですから、これから総合メディカルで働くことを考えている方は『会社をこうしたい』『こんな会社にしていきたい』ぐらいの夢を持っているほうが頼もしいですね。

      私自身、キャリア採用ですが、自分なりの夢を思い描いて仕事をしています。そして、今後も現場の人の意見を聞き、伝え、戦略に落とし込めるよう挑戦を続けていきます」

    • 置かれた立場から着実にステップアップし、俯瞰する視点を身につけてきた鴨下さん。周囲を巻き込みながら前進し続ける姿から目が離せません。